白衣に包まれて

白衣に包まれて

看護師として国際医療支援組織で働いていたナタリーは、心臓発作で倒れた父に代わって製薬会社を経営することになった。
ところが、同じ組織で働く医師のラファティはそれを快く思わず、ある日、いきなり会社に押しかけてきてナタリーを責めたてた。
君は天職を捨てて、金もうけに走ったと。
あまりに一方的な言い分に反発を覚え、ナタリーは彼に会社の身分証を渡して言い放つ。
「一カ月間、そばで私の仕事を見ていて!」看護師でなく、一人の女としての私を見てほしい。
ナタリーの提案には切実な願いがこめられていた。
母亡き後、父とエルサレム巡礼の旅に出たカトリーヌは長く苦しい旅路の果てに父をも失った。
フランスへの帰途、山賊に襲われたところを救ってくれたのは、アランと名乗る十字軍遠征帰りの騎士だ。
道中の危険を案じたカトリーヌは、アランに同行を頼むが、はたしてどこまで彼を信じていいのか迷う。
父が聖都で手に入れた、全キリスト教徒の宝である聖杯は、なんとしてでも邪悪な者たちから守り抜かねばならないのだ。
しかし、ほどなく聖杯をめぐる醜い争いに巻き込まれ、カトリーヌはアランに秘密を告白せざるを得なくなった。
自堕落で酒癖の悪い夫が逝って一年。
アナベラは義母から執拗ないじめを受けていた。
そんな折、喪が明けて社交界に復帰した舞踏会で、魅力的な紳士サー・ウィリアムから声をかけられる。
「以前からお近づきになりたいと思っていました」夏の海のような青い瞳に見つめられて、アナベラの心はかき乱され、胸はときめいた。
でも、この紳士に惹かれるのは危険だわ。
どういう人なのか何も知らないし……。
それにしても、どうしてわたしに関心を持ったのかしら?十七世紀、チャールズ二世による王政復古下のイングランド―― 女優のキャサリンは反逆罪に問われた弟の命を救うため、あるまじき役を引き受ける羽目になった。
トム・トレンチャードという男の妻になりすまし、政府から要請された重大な任務を遂行するのだ。
がさつな風体の男とともに商人夫婦を演じつつ、オランダまで行くなんて考えられない。
だが、そのときキャサリンは知る由もなかった。
トムの正体は特命を受けて変装した宮廷人で、本当の名はサー・ステア・キャメロンであることを。
雑誌記者としての成功を夢見るサマーは、派手好きな双子の姉を装い、ロックスターであるジークの控え室に潜入することに成功した。
彼とのインタビューをなんとかものにしなければ。
しかしジークを見たとたん、その青い瞳に魅了され、本来の目的を告げることもできないまま、彼と一夜をともにしてしまう。
こんな情熱を知ったのは初めて……。
だが、すぐにサマーは運命の皮肉を呪うことになる。
正体を明かせないまま、いつしか二人は恋に落ちていたのだ。
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